ノベル系エロゲの歴史はここから始まった。

 『痕』は1996年にLeafから発売されたアダルトゲームの名作である。Leafのビジュアルノベル第二弾にあたり、絶大な人気のため、2002年と2009年に二度にわたってリニューアルされた。左のパッケージは2009年版のもの。

 ちなみにビジュアルノベル第一弾は『雫』、第三弾は大ヒットしてアニメ化もされた『To Heart』である。

 Leafのビジュアルノベルの歴史は『雫』に始まるが、内容的にいまの美少女ゲームに通じるものを持っているのは『痕』だろう。

 それぞれ異なる個性を持つ四人の美人姉妹各人に割り当てられたシナリオを順番に解いていくことで謎が明らかになっていく展開はのちに多くの模倣作を生んだ。

 その伝奇的設定と雰囲気はのちの『月姫』に一脈通じるものがある。

 美少女ゲームの現在は、まさにここから始まったのだ。

『痕』のストーリー

共通

 大学生の耕一は、離れて暮らしていた父親が亡くなり、葬式に参列するために、従姉妹の4姉妹の元へやってきた。葬儀を済ませてからも、大学が夏休みのためしばらく滞在していたが、そのうちに奇妙な悪夢を見るようになる。見知らぬフローリングの床にうずくまり、自身の裡から突き上げてくる強烈な殺人衝動を必死で抑え込むという夢だった。

 ある日耕一は、夢の中でとうとう殺人衝動に負け、暴力的なまでの力で、一般市民を虐殺してしまう。ただの夢だと思っていたが、翌朝のテレビで、近所の公園で猟奇殺人事件が起こったというニュースを知る。その公園は紛れもなく、夢の中で自分が暴れていた場所だった。

千鶴ルート

 四姉妹の長女、千鶴は、耕一が鬼として覚醒し、犯行を行ったのではないかと考える。一方、耕一は自分の夢を分析することで、犯人は自分ではないと考える。そんななか、知人の美人ジャーナリスト、相田響子が誘拐され、陵辱される事件が発生する。千鶴は耕一が犯人であると確信し、耕一を人気のない河原へおびき出した。耕一は千鶴に殺されかけるが、そこに現れた千鶴は真犯人に襲われる。

(ハッピーエンド) - その時、耕一の鬼として力が目覚め、真犯人を返り討ちにする。誤解のとけた耕一と千鶴は結ばれることとなる。

(バッドエンド) - 千鶴は真犯人にあえなく殺される。真犯人は鬼の力によって屋敷を襲い、千鶴の妹の楓と初音を凌辱するのだった。

『痕』のヒロイン、柏木家の美人四姉妹。

柏木千鶴

 誕生日:5月13日。血液型:AB型。年齢:23歳。

 柏木4姉妹の長女。地元の国立大学卒業。叔父(耕一の父)亡き後、家業の温泉旅館で会長を務める。耕一の従姉で、耕一にとって「憧れのお姉さん」的な女性。温和でかわいらしい性格。黒髪のロングヘアー。家事は壊滅的なレベルで、特に料理は「千鶴さんの料理は一言、やばい」と耕一に言わしめたほどだが、手料理を食べさせることが大好きなため、柏木家では危険視されている。胸は特別小さいわけではないが、梓がいるため強いコンプレックスを持っている。初期設定では目つきが鋭かった。

柏木梓

 誕生日:8月30日。血液型:A型。年齢:18歳。

 柏木4姉妹の次女。高校3年生。勝気で意地っ張りだが、意外にも柏木家の厨房を一手に預かる料理上手。赤系の髪でショート。耕一にとってはケンカ友達のような存在。トレードマークは白いヘアバンド(リーフファイト97では黄色)。勉強は苦手で偏差値の低い私立女子高に通っている。高校では陸上部に所属しており、他の姉妹に比べると多少の日焼けが見受けられる。四姉妹の中で唯一の巨乳持ち。

柏木楓

 誕生日:11月15日。血液型:B型。年齢:16歳。

 柏木4姉妹の三女。高校2年生。成績優秀で、進学校に通っている。中学時代、告白を断られたことを逆恨みした不良に、6人がかりで襲われたが、素手で撃退し、病院送りにするという傷害事件を起こしたことがある。運動能力が高く、足も非常に速い。近頃は口数が少なくなり、なぜか耕一を避けるようなそぶりを見せている(理由は楓のルートで判明する)。伯父(耕一の父)に一番なついていたらしい。セーラー服におかっぱ。普段の性格はやや天然ボケ。実はお笑い好きで、深夜に放送しているラジオとテレビのお笑い番組をチェックしている。バッドエンドでは、初音とともに真犯人に強姦される。

柏木初音

 誕生日:2月27日。血液型:O型。年齢:15歳。

 柏木4姉妹の四女。高校1年生。容姿・性格共にあどけなさを残しており、耕一を「お兄ちゃん」と呼んで慕っている、素直で純真な少女。末っ子らしく、甘えん坊な一面も。耕一にとって「理想の妹」的な存在。栗色でウェーブのかかったロングヘアー。料理など、家事は得意らしい(耕一談)。勉強は苦手だが瞬間記憶能力のようなものを持ち、トランプの神経衰弱などにおいては無敵の強さを誇る。頭頂部には一房の癖毛が立っており、アンテナと称されることもある(旧版の原画集によれば、デザイン初期の段階では四姉妹全員にこの毛があったが、彼女以外はオミットされた。「鬼」の角をイメージしていたと思われる)。

 なお、同じくLeaf作品である『To Heart』において、チョイ役としてだが出演している(CGあり)。

Twitterでの評判

オープニングアニメも秀逸

痕~きずあと~OP 【花詞(ハナコトバ)】 - YouTube

出典:YouTube

 リニューアルされた2009年版にはオープニングに主題歌も入っている。繊細な歌声が物語に誘う。

『痕』の特色

 主人公の血統がもつ特別な能力。それが事件の原因になります。 主人公は夢という形で、自分の意識を支配しようとするもうひとつの 残虐な人格を認識します。これは心理ホラーではよく見られる二重人格もの の設定です。 しかし、それが本当に自分の中でのことなのか、 それとも他人の意識を共有しているのかが最初はわからないということによって、 物語は単なる心の問題にとどまらない広い世界をもつに至っています。 このようにしてストーリーの要素を増やすことで分岐に大きな意味をもたせ、 結末を多様化し、あるいはひとつの事件を違った角度から見ることを可能にします。 その意味で小説にただ選択肢をつけたのではなく、 選択肢を使える形にストーリーを作ったのだと言うことができるでしょう。

 『痕』はまず最初にバッドエンドを迎え、それから再プレイをしてようやくハッピーエンドに辿り着けるという構成になっている。現在ではもちろんありふれた構成だが、当時としては印象的だった。

 主人公が二重人格的な設定で、自分が別人格で殺人を犯したのではないかと悩むという設定は、TYPE-MOONの『月姫』とよく似ている。

絶賛感想多数

 本編は今プレイしても文句なしに面白い!

 特に変なキャラ付けがされているわけでもないのにしっかりと立った柏木四姉妹のキャラクターは今プレイしても十分に魅力的。主人公の耕一さんもバカではなく、完璧超人でもないバランスのいいキャラクターで感情移入もしやすいです。

 シナリオについては今の感覚で見ると(もしかすると当時見ても)初音シナリオや楓シナリオは性急な印象が否めませんが、そのかわりに非常にテンポ良く次から次に起こる展開に引きつけられます。

 この辺は仮に今、新作として作ったらだいぶ変わりそうですね。事件が起こるまでの日常描写がかなり長くなりそうです。

 従姉妹というある程度近しい関係が構築できているヒロインだから導入が短めでも問題ない……というのは考えすぎで実際のところは製作期間をそんなに長く取れたわけじゃないからなんだろうな(ぉ

 でもそれが結果として奏功しているわけですから世の中何がプラスに働くかわからんですね。

 っていうか性急とかどうでもいい。エディフェルのCGがごっつい美しく仕上がっていた時点でどうでもいい(マテ

 不安といえばそれなり以上に思い入れがある作品なのでCVがどう作用するかも不安だったのですが、それも結局のところ杞憂でした。

 長瀬警部だけはちょっと自分のイメージとは違いましたが柳川さんは邪王炎殺黒竜波を撃ちそうなイケメンボイスでガチホモ兄貴も満足でしたし、四姉妹もなかなかグッド。

 サンプルボイスを聞いた時は「どうだろ、これは」とか思っていたのですが、実際にプレイしてみたら初音ちゃんにすっかりやられてしまいました。水橋キ○ガイの友人が「やつの妹はガチ」と言い続けていた意味が…ようやく…わかったよ……。

 ボイス関係で難を挙げるとすると陵辱シーンで柳川の声が入ってしまっているために、犯人=耕一さんかもしれないという可能性が初見プレイヤーから見てもゼロになってしまっていることでしょうか。あそこは演出的に耕一さんが声を聞いて「別人だ!」と確信するまではぼかしておいて欲しかったです。


 とまあ、興味を持つような人はとっくにやってるんでしょうが、万が一、いや、億が一、未プレイの方がいらっしゃったら是非に、是非にやっていただきたいですな!
 痕はジャンル分けをしてみると、基本的には「伝奇モノ」に分類される作品。それに加えて、自分ではない自分が人を殺めていく様を明晰夢で見続ける謎。連続殺人の犯人は果たして本当に自分なのか、それとも別の誰かなのかを突き止めていく、サスペンス的な味付けがあります。

 そんなシナリオも現在の基準から鑑(かんが)みれば、随分とさっぱりしている印象。サスペンスでは必ず付きまとう伏線の要素にしても、それほど多くは使用されておらず、寄り道は少ない極めてシンプルなストーリー。勿論、シンプルであるとは言えど、ノベル形式エロゲの一里塚(実際には雫だけど)、そしてLeafさんの出世作になった程の名作でありますから、中身は非常に濃いです。この痕に到っては、シンプルさも一つの評価となり得るでしょう。

 その他にも、結末を一つ迎えるごとに増えていく分岐や、会心のオマケシナリオの評価も高く(盗作は置いといて)、あらゆる点で秀逸なアイディアを見せたエポックメイキングな傑作であります。もし、やったことがないのでしたら、迷うことなく、この機会にプレイされてみる事をオススメ致します。

もちろんエッチシーンもしっかり

千鶴さんとのエッチ

 おっぱいを揉まれて恍惚とする千鶴さん。こうしてみるとそんなに胸が小さくもないみたいね。

 フェラチオご奉仕をする千鶴さん。年上のお姉さんのご奉仕、たまらないです。エロい表情にも注目。

梓とのエッチ

 真犯人に強要されて主人公のものを舐める梓。首輪を付けられているあたりがたまらない。このあと、さらに調教プレイは続く。

 事件が終わったあとのらぶらぶエッチ。梓の巨乳を後ろから揉みしだく主人公がうらやましい。

楓ちゃんとのエッチ

 楓ちゃんの精いっぱいのご奉仕。テクニックより愛が感じさせます。ちいさめの胸に履いたままのパンツが印象的です。

 『痕』で最もエロ萌えるシーンともいわれる「ふきふき」。女の子としては恥ずかしいだろうけれど、妙に男の願望を叶える名シーンである。

初音ちゃんとのエッチ

 ちっちゃな膣内にたくさん精液を吐き出されて悶える初音ちゃん。未成熟な肢体がいやらしい。

 騎乗位で生まれて初めてのセックスを楽しむ初音ちゃん。大好きな「お兄ちゃん」のペニスを受け入れて感じちゃっています。

 『痕』のエッチシーンは凌辱も多いのだけれど、背景にはどれも「純愛」がある。いまプレイしても萌えエロく楽しめることと思う。

 ちなみに、個人的にはおたがいの意志に関係なく無理矢理エッチさせられる梓とのエッチがお気に入り。エロいです。

漫画版もあるよ

 漫画版『痕』の作家は「あの」月吉ヒロキ。そう、変態的、倒錯的な作風で知られるエロ漫画家である。猟奇的な内容を含む『痕』の漫画化にはふさわしい人材といえるだろう。

 『痕』はそのアダルトな内容からかアニメにはならなかったが、メディアミックスとしては漫画版が存在し、全5巻で完結している。ゲームのエロさをかなりのところまで再現した内容になっている。

 梓可愛いです。それにしても高校生にして十分すぎるほどの巨乳が印象的。

 凌辱シーンもばっちりです。あくまで一般誌なのに、よくここまで頑張ったなあ。

『痕』は歴史に残る永遠の名作

 『痕』はサスペンスフルなストーリーと萌えエッチでいまもプレイヤーを魅了する傑作である。システム的には古びてしまった部分もあるだろうが、そのシナリオそのものは永遠の輝きを放っているといっていいだろう。

 発売から20年が過ぎても色あせないゲームなどめったにあるものではない。是非是非、プレイしてその耽美な世界を味わってほしい。



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